ラジオ波凝固治療の2ヶ月後、粘膜は縮小し鼻閉が著明改善 下鼻甲介のラジオ波凝固治療(高周波電気凝固法による下鼻甲介切除術)は、内服・点鼻治療やレーザー治療で鼻閉が改善しないアレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎に有効です。レーザー治療が粘膜表面的な治療であるのに対して、ラジオ波凝固治療は粘膜下の組織を凝固させるので、より深部からの下鼻甲介減量を図ることができ、さらにくしゃみ・鼻汁に関わる神経組織の凝固も期待できます。また治療効果の期間もレーザー治療は1~2年であるのに対してさらに長期間の永続性があります。また扁桃肥大や口蓋垂過長症、肥厚性鼻炎が原因である場合のいびき症・睡眠時無呼吸症候群に対して有効な治療手段になります。しかしながらラジオ波凝固治療は、局所注射麻酔のショックの可能性や、粘膜・骨壊死がおきた症例では治癒に数2ヶかかることがあるので、まず合併症のほとんどないレーザー治療をおこない数回施術しても鼻閉の改善しない場合に十分患者説明し承諾を得てから行います。 |